四季工房だけが行う手間ひまかけたオリジナルの家づくり

株式会社四季工房 手間ひまかけた家づくり

日本の山は木が余って困っている 1

 日本の伝統建築の第一人者である吉田桂二さんの設計にすっかり魅了されてしまった私は、私たちのパートナーとして家づくりを支援していただけないかと、さっそくご本人に打診しました。
 ほどなく吉田さんから色よい返事があり、おつき合いが始まりました。吉田さんの事務所から独立したばかりの建築家で、やはり日本の伝統工法での設計を得意とする小林一元さんとのおつき合いが始まったのも、ちょうどこのころでした。彼らはいまでも、私達の会社になくてはならない存在です。
 お二人はことあるごとに、私に同じことをこぼしていました。
 「日本の山には、使われずにあり余っている木があるというのに、どうして工務店は外材ばかり使いたがるんだろうね」
 外材というのは、外国から輸入した木材のこと。まだ日本の山の現状をよくわかっていなかった私は、そんな話を聞いても、外材のどこが悪いのか、全然ピンと来ませんでした。
 しかし、実際に木材を扱ういろいろな方と知り合い、日本の山が荒廃しているという現状を聞かされるにつれて、「なぜ国産材は、これほど敬遠されているのだろう」という疑問が、私の中で徐々に膨らみはじめました。
 あるとき、私は、社員の一人である現場監督に尋ねてみました。
 「どうして、畳の間の造作(家の内部を細かく仕上げること。天井、敷居、建具枠などの取りつけ作業を指す)には国産材の杉を使うのに、板の間には外材を使うのかね」
 すると彼は、「なんでいまさらそんなことを聞くんだろう?」といいたげな顔で答えました。
 「だって、畳の間は和室で、板の間は洋室でしょう。だから、和室の造作には杉などの日本の木を使って、洋間の造作には外材を使うのが、常識ですよ。どこもそうですよ」
 「だから見なさい。そもそも家を和風、洋風などと区別していることが、間違いなのです。全部日本の家と考えるところから始めなさい。昔の日本の家屋にも、板の間はあったのです。というよりも、畳はむしろ贅沢品で、敷いているのはお金のある人くらいのものでした。だから、板の間を洋間なんて呼ぶこと自体がおかしな話なんです。日本の家はどこまでいっても、日本の家であるべきなのに・・・・・・」