四季工房だけが行う手間ひまかけたオリジナルの家づくり

株式会社四季工房 手間ひまかけた家づくり

日本の山は木が余って困っている 3

 いま現在、日本の山は、二百万ヘクタール(一ヘクタールは一万平方メートル)以上が荒れたまま放置されているといわれています。その一方で、インドネシアを中心とした東南アジアの国々で木材の乱伐が進み、東南アジアの森が急速に消えてしまったのです。伐採を国が禁止して厳重に監視しても、相変わらず違法伐採は横行しています。
 そして、この乱伐による木材こそが、戦後の日本の住宅ブームを支えてきたのです。すごい勢いで動植物が絶滅しているということを耳にしますが、これは私たち人間の住む環境も悪化しているということを表しているといって間違いありません。
外材の輸入は日本の森と海外の森、その両方を破壊する行為に他ならないのです。同じ日本人として、責任を感じずにはいられません。
私は会社に戻るなり、親しくしている大工さんと現場監督を呼び集めて聞きました。
 「国産の松や杉だけを使って、家をつくれないかな」
 すると、案の定、全員が反対でした。
 「そんなの絶対無理ですよ。そんなことしたら、木があちこちに狂ってねじれて家がたいへんなことになりますよ」
 「第一、国産材なんて重くてもてませんよ」
 私は、最後のひと言にはさすがにあきれました。
 「ちょっと待ってよ。あなたたちは若いころ、どこかで修行をして、それから大工さんになったんだよね?修行時代は外材なんて、まだなかったんじゃないの?それとも、そんなに昔から外材を使っていたの?」
 「いいえ。そのころは全部、国産の杉や松の木を使っていたよ」
 それならもてないなんてことはないはずですし、昔の通りにやれば家をつくれないはずがありません。
 その話を小林一元さんにすると、
 「大工さんの腕が落ちているんですよ。木には木表と木裏(「木表」は板材の、木の皮に近い側「木裏」は木の芯に近い側)があるし、ねじれるクセがある。木を使うときは、まず一本一本の木表と木裏を見極める必要があるんです。その性質を知ったうえで、使い方を決めていく。木表も木裏もないような外材とか集成材に慣れてしまったせいで、最近はそういうことができない大工さんが増えているんです」
と、嘆かわしそうにいっていました。