四季工房だけが行う手間ひまかけたオリジナルの家づくり

株式会社四季工房 手間ひまかけた家づくり

建具もすべて国産材でつくるという夢を実現 1

 国産の無垢材だけを使った家づくりに大工さんたちの賛同を得た私は、今度は建具屋さんの説得にかかりました。「建具」というのはご存じのように、引き戸やドア、障子や襖、窓といった部屋同士、あるいは内と外とを仕切るものの総称です。
 住宅会社の多くは、建材としてつくられた既製品を購入して、取りつける作業だけを自分たちで行っています。でも私は、建具の一つひとつもほんものの木、それも日本の木でつくりたいという思いがありました。
 ちょうどそのころ、私は日頃から懇意にしている建具屋さんたちとの親睦会を兼ねて、山形への旅行を予定していました。旅行先として選んだのは、杉の産地として名高い金山町。そこには樹齢百年、二百年といった杉の大径木が林立していました。立派な杉の木をひと通り眺めたあとで、建具屋さんに切り出しました。
「これからは、すべての建具を国産材を使ってつくろうと思うんだけど……」
 すると案の定、大工さんたちに相談をもちかけたときと同じように、建具屋さんたちは目を丸くしてびっくりしていました。
「国産材はねじれるし、狂うし、いくら何でもそれは無茶ですよ」
「まあ、たしかに松のねじれはあるよね。松は無理かもしれないけど、じゃあ、杉や檜ならどう?だって外材が一般的になる前は、建具だって全部国産材でつくっていたんでしょ」
「そりゃあ昔は、日本の杉とか檜でつくっていましたけど……」
「だったら、できるじゃない」
 またしても、大工さんのときと同じような問答が繰り返されました。あのときと同じ理屈で彼らを説得した私は、さっそく国産の杉を使って建具をつくってもらうことにしました。